厚生労働省の衛生行政報告例によると看護師資格を持つ人の8割以上が病院や診療所で働いているそうです。
しかし、看護師の働き方は病院や診療所勤務ばかりではありません。
看護師のスキルを生かせる職場は数多く存在するのです。
病院以外で看護師資格を生かせる職場としては、まず一般企業が挙げられます。
企業で働く看護師を産業看護師と言うのですが、その仕事は従業員の怪我や病気の応急処置、健康管理や健康相談の受付などです。
この他に医療知識が必要なコールセンター業務、治験業務のサポートやモニタリングなどもあります。
産業看護師は企業の従業員として働くので土日祝休み、夜勤無しの場合が多いです。
また企業内で看護師を雇えるのは比較的大きな会社となるので、福利厚生が充実している傾向にあります。
もう一つ、代表的な職場として介護施設が挙げられます。
介護施設は労働環境が厳しいというイメージを持たれがちですが、夜勤や宿直は介護職員が行うので看護師は日勤のみの場合が多いです。
仕事内容は入所者のバイタルチェックや服薬管理、緊急時の一次対応などです。
施設の介護職員の数、入所者の要介護度によっては入浴・食事介助など介護の手伝いも求められます。
一般企業や介護施設以外にも団体旅行へ添乗するツアーナース、保育園や幼稚園など看護師資格を生かせる職場はたくさんあります。
「夜勤が辛い」「休日はしっかり休みたい」と考えている方は、病院勤務以外の働き方にも目を向けてみてもよいかもしれませんね。